保育士の求人に当たって昨今は明らかに保育士不足の状態が続いています。
少子化が進む中、矛盾しているのではないかという疑問を抱く方も多いかもしれませんが、明らかにその状況は深刻になっています。
その背景や要因についてご紹介していきたいと思います。
まず、なんといっても保育士のなり手が減っていること、そして保育士を長く生業にしていく若者が減っていることが第一の要因です。
給与面、待遇面から見てほかの職業にくらべて条件は決して高くありません。
むしろ、長時間勤務で休みも少ない、さらに肉体労働で年齢とともに勤務がつらくなってくる、また幼児の親の要求もきついとなってはなかなか厳しいわけです。
男性であっても、女性であっても同じことでしょう。
特に女性は結婚、出産を経験した後、職場の仕組み、環境が整っていてももう一度働くことにしようとなれば、かなりのパワーを必要とするわけです。
また、保育施設もこうした状況の中で待機児童ゼロを目指して効率、施設、さらには企業内と増えつつあります。
児童一人当たりの保育士の人数でカウントした場合は、過去よりもかなり手厚くなっているのはこうした多様化の影響もあるのではないかと思います。
さて、これから待機児童ゼロを目指していくため、そして保育士のなり手を増やしていくために 給与ベースのアップなども進めていますが正直、その成果は現れていないのが実態です。
さらにこれからも少子化が進む以上に保育施設の多様化も進み、かつ拠点も増えていくにも かかわらず、保育士にかかわらず、労働人口は減っていく傾向に変わりありません。
ですから保育士がまかなっていた仕事を地域で分担する、さらには家庭での接点の時間を 増やしていくという流れも必要になってきます。
今後のロボティクスやAIといった、IT革新でまかなえない部分も多い業界だけにいかに人間力でカバーするか、業界の仕事の魅力を伝えていくかといったところに焦点をあてていくべきかと思います。
若者がなりたい職業として上位にランクすることになれば、少し状況もかわってくるのではないでしょうか。
そのためにも政府や自治体が、保育士と言う職業の魅力を今まさに生き生きと働く若者の姿を通じてわかりやすく伝えていくことが大きなポイントになってきます。
場合によっては外国人の求人を募ることも、必要になってくるのではないでしょうか。 日本の未来を担う子供たちに関わる仕事だけに喫緊の課題として進めていくべきです。